不動産投資について調べていると、「無料セミナーに参加してみませんか?」という案内を目にすることがあります。
一方で、「営業されそうで怖い」「セミナーに行ったら物件を買わされるのでは?」「そもそも本当に勉強になるの?」と感じる人もいると思います。
最初にお伝えしておくと、私はこれまで不動産投資セミナーに参加した経験はありません。
それでも、ネット、不動産会社、物件情報などさまざまな情報を集めながら中古区分マンションを購入し、現在は5室を所有しています。
その経験から私が思うのは、不動産投資セミナーを「正解を教えてもらう場所」として使うのではなく、「自分の選択肢を増やす場所」として利用するのがよいのではないか、ということです。
この記事では、実際に物件を購入してきた大家の立場から、不動産投資セミナーとの付き合い方について考えてみます。
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- この記事で分かる結論
- 不動産投資セミナーは「選択肢を増やす場所」と考える
- セミナーへ行く前に「何のために不動産投資をするのか」を決めておく
- 無料セミナーだからといって必要以上に警戒する必要はない
- 一つの情報だけで決めず、別の視点から裏取りする
- 悪い話だけでなく「良い話」も裏取りする
- セミナーで気になることは全部質問する
- 複数のセミナーを見ることで「相場観」ならぬ「情報観」ができる
- 個別相談や物件紹介へ進むことを必要以上に怖がらなくていい
- 人に流されやすいと自覚している人は「その場で決めない」
- セミナーの情報も実際の物件に当てはめて考える
- 不動産投資セミナーは「答えをもらう場所」ではない
- まとめ|不動産投資セミナーは「選択肢を増やす場所」
- あわせて読みたい実践記事
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この記事で分かる結論
私が考える不動産投資セミナーの使い方はシンプルです。
- 自分の投資目的を確認する
- 知らなかった選択肢を増やす
- 気になることは遠慮せず質問する
- 良い情報も悪い情報も自分で裏取りする
- 一つの会社だけで判断しない
- 個別相談や物件紹介を必要以上に怖がらない
- 最終的な判断は自分でする
セミナーで答えをもらうのではなく、判断するための材料を増やすという考え方です。
不動産投資セミナーは「選択肢を増やす場所」と考える
私が不動産投資セミナーを利用するとしたら、目的は情報収集と、自分の方向性を確認することです。
不動産投資にはさまざまな方法があります。
中古区分、新築区分、一棟アパート、一棟マンション、戸建て。
現金で購入する人もいれば、融資を積極的に使う人もいます。
同じ不動産投資でも、考え方は一つではありません。
自分が今まで知らなかった方法について話を聞けば、「こういう方法もあるのか」と新しい選択肢が増えるかもしれません。
反対に、「話を聞いてみたけれど、自分には合わないな」と分かることも立派な収穫です。
だから私は、セミナーへ行く=そこで紹介された方法を選ぶではなく、セミナーへ行く=自分が判断するための材料を増やすくらいの感覚がよいと思っています。
セミナーへ行く前に「何のために不動産投資をするのか」を決めておく
セミナーに参加する前に、できれば考えておきたいことがあります。
それは、自分は不動産投資に何を求めているのかです。
たとえば、
- 毎月のキャッシュフローを増やしたい
- 給料以外の収入源を作りたい
- 老後の収入を作りたい
- 資産形成をしたい
- 融資を使って規模を拡大したい
- 現金を不動産という資産へ移したい
など、目的は人によって違います。
目的が明確でない状態で話を聞くと、セミナーごとに魅力的な話が出てきて、そのたびに自分の方向性が変わってしまう可能性があります。
私は以前の記事でも、「まず自分は何のために不動産投資をするのかを明確にする」ことが重要だと書きました。
👉 不動産投資の勉強方法|兼業大家が初心者に伝えたい「学ぶ順番」
自分の目的が決まっていれば、セミナーで魅力的な話を聞いても、この方法は、自分が不動産投資に求めているものと一致しているか?という基準で考えることができます。
無料セミナーだからといって必要以上に警戒する必要はない
私は無料セミナーだからという理由だけで、必要以上に警戒する必要はないと思っています。
無料なら、興味があれば参加して情報を集めればいい。
ただし、無料だから主催者に利益目的がないという意味ではありません。
不動産会社が開催しているセミナーなら、その先に自社の商品やサービスを紹介する目的があるのは自然なことです。
これは不動産に限りません。
そこで重要なのは、この会社は何を販売することで利益を得ているのか?を理解したうえで話を聞くことです。
販売する側に利益があるから、その情報がすべて間違っているわけではありません。
大切なのは、誰が、どの立場から話している情報なのかを考えることです。
一つの情報だけで決めず、別の視点から裏取りする
私は物件を購入するときも、一つの情報だけで判断しないようにしています。
付き合いのある仲介業者が複数あるので、仮にA社から得た情報で気になることがあれば、その内容についてB社の意見を聞くことがあります。
逆にB社から聞いた内容を、A社へ確認することもあります。これはA社やB社を疑っているからではありません。
同じ情報でも、立場が変わると見え方が変わることがあるからです。
セミナーについても同じだと思います。
一つのセミナーで、「この投資方法が一番いい」と言われたとしても、それだけで結論を出す必要はありません。
別の会社の話も聞く、ネットでも調べる、実際の物件情報も見る。
そうやって複数の視点を持つことで、自分なりの判断がしやすくなります。
ワンルームマンション投資を勧められている場合、「営業担当者の説明だけでは判断できない」と感じることもあると思います。
そういう場合は、別の不動産会社へ意見を聞くだけでなく、第三者へセカンドオピニオンを求める方法もあります。
「みんなのワンルーム投資」では、購入を検討しているワンルームマンションの価格や条件について無料で相談できます。
ただし、セカンドオピニオンで出た答えについても、そのまま正解と考えるのではなく、自分で調べた情報と比較して判断することが大切だと思います。
悪い話だけでなく「良い話」も裏取りする
情報を確認するとき、多くの人は「怪しいな」と思った話を調べると思います。
しかし私は、自分にとって都合のいい話についても同じように確認した方がいいと思っています。
たとえば、「この物件なら毎月かなりキャッシュフローが残ります」と言われたとします。
それが魅力的に感じたとしても、
- 本当にその家賃で貸せるのか
- 管理費や修繕積立金はいくらか
- 固定資産税はいくらか
- 設備交換は想定されているか
- 空室になった場合どうなるか
まで自分で確認する。
逆に、「この投資方法は危険です」と言われた場合にも、
「本当にすべて危険なのか?」と調べてみる。
良い情報も悪い情報も同じ距離感で見る。
これは不動産投資ではかなり大切だと思っています。
セミナーで気になることは全部質問する
せっかくセミナーに参加するなら、気になることは遠慮せず聞いた方がいいと思います。
初心者だから、「こんなことを聞いたら恥ずかしいかな」と考える必要はありません。
むしろ、分からないから参加しているわけです。
特に私なら、
- その数字はどのような条件で計算しているのか
- 管理費や修繕費は含まれているのか
- 空室はどの程度想定しているのか
- 家賃下落は想定しているのか
- 売却するときはどのように考えているのか
- デメリットは何か
など、気になることは聞きます。
また、話の中で、「さっきの説明と少し違うような気がする」という小さな矛盾を感じたなら、そこも確認していいと思います。
その質問にどう答えるかを見ること自体も、その会社を判断する材料になります。
複数のセミナーを見ることで「相場観」ならぬ「情報観」ができる
物件をたくさん見ていると、「この地域ならこのくらいの価格」という相場感が少しずつできてきます。そして情報も似ていると思います。
一つの会社だけの話を聞いていると、それが普通に思えてしまうかもしれません。
しかし複数のセミナーを見ると、「この会社は融資を重視している」「こちらは節税を強く打ち出している」「この会社は長期保有を前提にしている」と、違いが見えてきます。
ある情報を多方面から見ることで、自分の捉え方や印象が変わることがあります。
その意味でも、興味があるなら複数のセミナーへ参加して情報を集めることは、一つの正攻法だと思います。
実際に不動産投資セミナーの内容を確認してみたい人は、各社が開催している無料セミナーを見てみるのも一つです。
どのような内容が扱われているのかを確認し、自分が知りたいことと合っているか比較材料の一つとして見てみるとよいと思います。
新日本地所では、不動産投資の基本から、購入時に注意したい点や業者選びなどを扱うセミナーを開催しています。
ただし、どのセミナーでも、その内容をそのまま正解と考えるのではなく、他社の情報や実際の物件情報と比較して判断することが大切です。
個別相談や物件紹介へ進むことを必要以上に怖がらなくていい
セミナーの後、「個別相談をしてみませんか?」「物件を紹介しましょうか?」と言われることもあると思います。
私は、自分が気になるなら進んでもいいと思います。
実際の物件や具体的な数字を見なければ分からないこともあります。
新しい扉を開かなければ、その先の景色を見ることはできません。
ただし、個別相談をすることと、契約することは別です。
物件を紹介してもらうことと、買うことも別です。
話を聞く。
数字を見る。
持ち帰って考える。
他の情報と比較する。
そのうえで納得できなければ断ればいい。
私はそのくらいの距離感でいいと思っています。
個別相談へ進むなら、不動産会社や担当者の選び方も大切
セミナーで興味を持ち、実際に不動産会社へ相談してみたいと思ったら、次は相談先を慎重に選ぶことも大切です。
私自身、これまで中古区分マンションを5室購入してきましたが、不動産会社の知名度よりも、実際に担当してくれる人の対応や提案内容を重視しています。
メリットだけでなくデメリットも説明してくれるか。自分の投資方針を理解してくれるか。数字に根拠があるか。
こうした点を確認しながら、長く付き合える相手かどうかを判断しています。
不動産会社を選ぶときの考え方や、最初から相談先がない場合の選択肢については、こちらの記事にまとめています。
👉 不動産投資会社はどう選ぶ?兼業大家が考える相談先の見極め方
人に流されやすいと自覚している人は「その場で決めない」
一方で、セミナーや個別相談を慎重に利用した方がいい人もいると思います。
それは、人に流されやすいと自覚している人です。
たとえば、
- 強く勧められると断れない
- プロが言うなら正しいと思ってしまう
- その場の雰囲気で決めてしまう
- メリットを聞くとデメリットを忘れてしまう
という傾向があるなら、あらかじめ自分なりのルールを作っておくといいと思います。
たとえば、「大きな判断はその場ではしない」と決める。
セミナーや個別相談が終わったら、一度持ち帰る。
自分で数字を確認する。
他の会社やネットでも調べる。
それでも納得できたら次へ進む。
不動産は大きなお金を使います。
その場で結論を出す必要はありません。
セミナーの情報も実際の物件に当てはめて考える
セミナーで学んだ内容は、実際に売られている物件へ当てはめてみると理解しやすくなります。
たとえば、「この立地なら需要が高い」と説明されたなら、その地域の賃貸情報を見る。
「この利回りなら十分」と言われたなら、管理費、修繕積立金、管理委託費などを引いて実際にいくら残るのか計算してみる。
私のブログでは、購入価格や家賃などを入力して手残りを確認できるシミュレーターも公開しています。
セミナーで得た知識をそのまま覚えるのではなく、実際の数字へ置き換えてみることで、自分の知識になっていくと思います。
不動産投資セミナーは「答えをもらう場所」ではない
私自身は、不動産投資セミナーへ参加したことがありません。
それでも複数の不動産を購入してきた経験から感じるのは、
不動産投資では、一人の専門家から正解を教えてもらうことより、複数の情報を集めて自分で判断できることの方が重要だということです。
ネットにも情報があります。
不動産会社にも情報があります。
実際の物件情報にも情報があります。
セミナーも、その一つです。
どれか一つを絶対視するのではなく、それぞれを判断材料として使う。
その方が、不動産投資とは長く付き合いやすいのではないかと思っています。
まとめ|不動産投資セミナーは「選択肢を増やす場所」
不動産投資セミナーへ行く意味があるかと聞かれれば、私は、自分の選択肢を増やすためなら、十分意味があると思います。
無料だから必要以上に警戒する必要はありません。
興味があるなら話を聞いてみる。
分からないことは質問する。
気になる情報は調べる。
良いと思った情報も裏取りする。
そして、自分の投資目的と合っているのかを考える。
セミナーへ参加したからといって、そこで紹介された投資方法や物件を選ぶ必要はありません。
むしろ、こんな考え方もあるのか。と知るだけでも一つの収穫です。
不動産投資では、自分が知らない世界へ一歩入ることで初めて見えることがあります。
その一方で、最終的に自分のお金を出すかどうかを決めるのは自分です。
セミナーは正解をもらう場所ではなく、自分の選択肢を増やす場所。
私はそのくらいの距離感がちょうどいいと考えています。
あわせて読みたい実践記事
セミナーへ参加する前に、まず「自分は何のために不動産投資をするのか」「何を学ぶべきか」を整理しておくと、得られる情報を判断しやすくなります。
👉 不動産投資の勉強方法|兼業大家が初心者に伝えたい「学ぶ順番」
また、セミナーや物件紹介で提示された利回りについては、実際の手残りまで自分で計算してみることをおすすめします。